行政書士に登録しました

段階を踏んで進化していきたいと思います。まずは行政書士に登録しました。

デジタル化の波(その3)「IT化による相続手続きの簡素化」

再度、行政手続きのデジタル・ファーストのおさらいです。
①デジタルファースト;手続が一貫してデジタルで完結する
②ワンスオンリー;情報は一度の提出でOK
③コネクテッド・ワンストップ;複数の手続やサービスが一度で済む

死亡から相続手続きにはいくつかのステップがあります。
1.相続人との身分関係
そもそも戸籍のデータはコンピュータ上で全国のものが一元管理されているのだから、機械の側で勝手に遡り整理した結果を画面に表示することができるのではないか。
2.被相続人の財産状況
これに関しても、タンス預金を別にすれば、金融機関と不動産の登記を管理している役所などが連携すれば、パソコンの上で即座に眺めることができるのではないか。

それで前提条件がそろいました。

3.つぎに、各種の届出です。
死亡・相続にあたってどこの機関に何をすれば良いのかが、スマホのアプリを見るような感覚で、容易に確認できるようになるか。⇒たぶん、そのうちこのようなアプリを作る人が現れると相続を専門にしている「士業」の権威が相当下がるのではないか。

4.相続によって生じる各種の手続き
ここで期待したいのは、行政手続きのデジタル・ファーストのうちの③コネクテッド・ワンストップです。
別の言葉では「行政手続のバックオフィス連携」と称されるものです。
複数にまたがる機関の手続きはいちいち「士業」の先生の手を煩わすことなく、ハンバーガーショップのように、どのセットメニューを頼みたいかを選択しさえすれば、役所から役所へデータが転送されることは、それほど難しいものではない。

こうして「ガラス張り」になれば、遺産分割協議で、親族間に亀裂を生じるような場面も大幅に削減されるのではないかと思うのですが、どうでしょう。

登記が専門の司法書士の先生や、争いごとが専門の弁護士先生は、IT化によって相続にまつわる状況が一変すると仕事が減ることを心配されるかもしれませんが、行政書士は、このような「平和な相続」を目指すために一肌脱げるような気がします。

「昭和」を代表する建造物は東京タワー、東京スカイツリーは「平成」の代表だとすると、「令和」はどんなものになりますかね。

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