行政書士に登録しました

段階を踏んで進化していきたいと思います。まずは行政書士に登録しました。

カジュアルな服装で仕事

私は膝の調子が悪く、コツコツと響く革靴はめったに履かず、通常はズック靴(スニーカーともいいます)で過ごしています。

そういうわけで、駅のホームや階段でも他人の足元に目が行きます。最近、感じるのは、男女とも、ズック靴が増えてきていることです。正確な統計データでものを言っているわけではありませんので、あくまで感じです。

特に、女性です。夜の道を歩いていても、女性の足音は「コツコツ」と響くヒールの高い靴が主流だったと思います。もちろん、そういう方は今でも大勢いらっしゃいます。以前は都心のOL(これも古い呼び方ですが)のほとんどの人が、スーツにハイヒールで通勤していたように記憶しています。

ところが、最近は、そのような都心の駅のホームでもスニーカーを履いている人を多くみかけるようになりました。外見よりも中身で勝負ということなのか、たいへん好感が持てます。男性でも、背広姿なのにスニーカーという人が増えているように感じます。

サラリーマンになりたての頃は、自宅から会社に通う毎日でしたが、心構えとして、いつ緊急にお客さんのところに行かなければならない事態が来ても恥ずかしくないように、「靴は黒の革靴」と不文律のように決まっていたものですが、今時は、スニーカーを履いて客先を訪問しても、誰も咎めないような気がします。

さらに昨年から急速に普及したテレワークはなおさらですが、仕事のスタイルがすいぶん変化してきていることを感じます。

(散歩の途中で愛犬が足を止めました。人間よりも敏感に花の香を感じるのか、みごとに咲いているジャスミンの花でした)

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ミスの原因

三寒四温なのか、気温が緩んだり急に寒くなったりするのがこの季節です。

行政手続きのデジタル化にとって、どうしても触れざるを得ないのがマイナンバーカードです。この件についての報道は連日のように行われています。日経新聞を例にとると、

4月2日「マイナンバーカード申請、半年で1.5倍に急増、ポイント還元が奏功」これは、ポイント還元が功を奏して、カード申請が急増して、今や国民の28%がこのカードを所有しているという前向きな記事です。

一方、4月6日「健康保険証 『誤り3万件』が映すマイナンバーの不思議」今度は、健康保検証の機能をマイナンバーカードに統合する件が入力ミスの影響で延期になったことの原因を深掘りした記事です。

実は、国民は無関心ではなく、この動向に注目しているということが背景にあると信じましょう。

私も以前から、気になっていたのですが、「入力ミス3万件」などの結果を大きな数字で報道されることがよくありますが、それは、どういうタイミングでミスが起きたのか。コンピュータが自動的に行を読み間違えたりした結果、ずるずると、またたく間に数万件のズレを生じたのか、あるいは、いくつか、ご入力する機会があって防止するのが難しいのか、真相はどういうことなのだろうと、気になっておりました。

この記事で少しわかりました。原因はコンピューターによる自動読み取りの誤作動や、データ連携の際に誤ったデータベースとリンクを貼ったというようなことではなく、手書きされた12桁の番号を手入力する際のミスだというものです。

記事によれば「自治体が運営する市町村国保や公務員が入る共済組合の他に民間企業が母体の組合健保や協会けんぽなど計3000以上が存在する」とのこと。それぞれが申請者が手書きした12桁の番号を手入力します。申請者が誤記することもあり得ますし、読みにくい数字を入力者が判断して打ち込む際に間違った数字に置き換えられるということも起こりえます。1か所で10件のミスが起きると、すぐに、3万件という規模になるのもうなづけます。

さらに記事には書かれておりませんが、そのような「単純作業」を中国の企業などに委託しているのではないか。それが情報漏洩などで問題になる場面なのではないかという気がします。

つまるところ、カード表面に印字されている番号であり、さらには、磁気的に読み取ればミスも起こらないものを、従来通りの紙の申請書に手書きで書かせるところに問題があるような気がします。

デジタル化という新しい文化に対応するには、入力方法も、紙による申請から、カード自動読み取り機などによる新しい手法に置き換えるべきところ、それが間に合っていないという単純な理由なのかと納得した次第です。

新聞は細かい不具合を伝えてくれるのはありがたいものの、その都度、政府がやっていることはケシカラン、まだ、カードは信用できない、と普及にブレーキをかける結果になってしまうとすれば、たいへん残念なことだと思います。

季節は徐々に進み、愛犬とのお散歩の途中でフジの花が咲いているのを見つけました。

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混みあう季節;CCUSの登録手続きも

建設業の関係で、すべての技能者が自身の資格や経験を記録しておき、現場が変わってもそれが累積され処遇に反映されることを目指して、マイナンバーカードのような写真付きのカードを普及させることが進行しています。2019年から登録が始まった「建設キャリアアップシステム」という制度です。

大手ゼネコン社はほぼ関係する社員の登録が済んだようですが、下請け社や「一人親方」のようなところは、まだまだで普及が急がれます。

登録申請にあたり、運転免許証かマイナンバーカードのコピーを添付し本人確認を行い、取得している資格者証のコピーなども添付する必要があります。当初は郵送での受付でしたが現在はすべて電子申請となっています。今後もこの種の登録手続きは同様の方法になると思われます。

年度の変わり目にあたり、そのような全技能者への普及に関するトップからの指示が出された影響なのか、たいへん混みあっています。扱っている団体の情報によれば、現時点で発行されているのは3月初旬に審査が完了した人であって、約1か月分が満杯状態にあるようです。

どの官庁手続きも混みあう新年度ですが、電子化を進める際の「最難関」ともいえる、登録申請手続きについて、AIの導入などによって、さらには各省庁の連携によって提出不要な書類を増やすことによって飛躍的にスピードアップされることを願っています。

ソメイヨシノが散りましたが、八重桜が満開です。季節が進んでいます)

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新年度から電子化のこと

新年度になりました。例年よりも切れ目を感じないのは、新型コロナの影響が続いていて、晴れ晴れとしないからでしょうか。

電子化の手続きもそんな感じを受けます。「マイナンバーカードは、2021年3月から保険証として利用できるようになります!」とあちこちの病院や薬局のポスターで見かけました。実際に始まっているようです。しかし、テレビのニュースでは、その前向きなことを報道するのではなく、何万人かのデータの入力ミスがあり、本格的な活用は数か月遅れるという後ろ向きな報道が多く、せっかくの機会に水を差しているように感じます。

少し事案が違いますが、経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金 2次公募」というようなケースで、従来は、紙の申請書を郵送で送っていたものが、今回の「2次募集」から、「Jグランツによる募集となります。申請にあたってはgBizIDの取得が必要となります」ということになっています。

「Jグランツ」とは、補助金の申請・届出ができる電子申請システムのことで、「gBizIDの取得には印鑑証明書の取得が必要であり、アカウントの取得に2〜3週間かかる場合があります。応募を検討している事業様はお早めにID申請を行うことをお勧めします。」とご丁寧に書かれています。

このケースは多目的な補助金であり、コロナ影響下で海外からの「マスク」のようなものや重要なパーツが入手できないことが生活や産業に大きな影響を与えたことを解消することを狙いとして国内に生産拠点を移すための補助金と、全く別の視点で、一時的な需要増によって需給がひっ迫するおそれのある製品・部素材のうち、国民が健康な生活を営む上で重要なものの生産拠点等整備、ワクチンの注射針製造のようなものが対象です、そのような緊急の必要性なのですが。

電子申請が普及すれば、各種の役所への手続きが円滑になる、今は、ちょうど移行期なので、致し方ない側面はあるものの、そのための申請用の「ID取得」には、印鑑証明を「紙」で提出する必要があり、受け取った官庁側の職員は一つ一つ届いた郵便物を手入力しているものと思いますが、けっこうな労力をかけてチェックをしなければならず、そのため、「アカウントの取得に2〜3週間かかる」ということになっています。

法人はさておき、個人の場合、このようなケースでマイナンバーカードが使えないものなのか、と気になりました。

平等にサービスをいきわたらせる観点なのかと思いますが、一方でマイナンバーカードの普及率が低迷していることが背景にあり、せっかくの電子化の仕組みができたとしても、「マイナンバーカードで便利に申請ができますが、従来どおりの紙による申請も受け付けます」というようなことが当たり前のように行われます。

それがネックだと考えます。一度でも「マイナンバーカードでなければ申請できません」というような狭き門をこしらえることによって、カードの普及が進むのではないかと思ったのですが、今度は市役所のマイナンバーカード発行窓口が大混乱になってしまう、ということになりますか。

なりすましを防止するIDの普及というのが当面の電子化の大きな課題のように思います。

写真は、近所の公園です。惜しいことに桜の花びらが毎日いきおいよく散りはじめています。

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4月1日から変わること(2)

例年、4月1日は、各種の法改正の施行日に当たることがあります。

昨年、2020年は、大改正が行われた民法のうち「債権法」に関する大きな変更の施行日でした。債権法の場合、1896年に制定されて以降、約120年にもわたって、実質的な改正が行われていなかったということでしたが、これまで、判例などで実質的な運用が行われた側面があり、大きな混乱もなく、新法が定着するものと思います。

さて、4月1日から変わることとして、社会保険労務士さんの関係で、いくつかあるようです。

◆同一労働・同一賃金の中小企業適用
 (大企業は2020年4月から適用)
働き方改革関連法の1つとして、パートタイム・有期雇用労働法が成立し、中小企業は2021年4月1日から同法に基づく同一労働・同一賃金のルールが適用されます。」
◆70歳までの就業機会の確保
少子高齢化による労働人口の減少や、健康なうちは働き続けたいと思う高齢者が増えていることに対応するため、高年齢者雇用安定法が改正され、70歳までの就業確保が努力義務としてルール化されます。」

中途採用者比率の公表義務
「労働政策総合推進法が改正され、常時雇用する労働者数が301人以上の企業については、直近3事業年度分の中途採用比率について、求職者がインターネット等で簡単に確認できる方法で公表する必要があります。」

 

最初の項目の「同一労働同一賃金」とは、同じ職場で同じ仕事をする正規雇用の従業員と、非正規雇用の従業員との待遇や賃金格差をなくすという考え方です。大企業はすでに取り入れているということですが、それを中小企業まで適用するということが、この4月1日から始まります。

コロナ影響下で、なかなか雇用関係が厳しい業種もあると思いますが、制度の趣旨にそった適用が行われることを願っています。

(仕事の合間に休憩をとる女性のイラスト、いらすとやさんからいただきました)

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4月1日から変わること

早いもので、今週は、新年度開始の4月1日がやってきます。例年、法改正などについて4月1日から施行されるものがいくつかあり、新年度の切り替わりに気をつけなければならない点です。

昨年、2020年4月1日には、民法のうち「債権法」の大きな改正がありました。昨年のブログから少し振り返ってみます。

法務省から出されている「債権法改正」に関するパンフレットに次の記載があります。

民法のうち債権関係の規定は、1896年に制定されて以降、約120年にもわたって、実質的な改正が行われていませんでした。そのため、社会・経済の変化に対応できていない内容であることが指摘されるに至りました。すなわち、制定以来、多数の判例法理が蓄積され、民法の条文からは解釈することが困難であるルールが実務で定着し、一般の国民には分かりにくいものとなってしまったのです。 そこで、一般の国民にも分かりやすい内容とするために、民法が改正されるに至りました。」

したがって、改正になった内容は、「約120年間の社会経済の変化への対応」と「民法のルールをより分かりやすいものとする」観点のものから成っています。

◆約120年間の社会経済の変化への対応

1 保証人の保護に関する改正
2 定型約款を用いた取引に関する改正
3 法定利率に関する改正
消滅時効に関する改正

民法のルールをより分かりやすいものとする 
裁判や取引の実務で通用している基本的なルールであるものの,民法
の条文には明記されていなかったものを明文化する改正を多数行ってい
ます。
1 意思能力に関するルール
  交通事故や認知症などにより意思能力(判断能力)を有しない状態に
なった方がした法律行為(契約など)は無効であることを条文で明記

2 賃貸借に関するルール
 敷金や原状回復についての基本的なルール

特に、賃貸借に関しては、テレビのニュース番組でも取り上げられていましたので、ご記憶の方も多いのではないかと思います。

幸い、この2021年4月1日については、昨年のような大きな民法改正に関わるような内容はありません。契約に関するものは、新規契約分はもちろん「新法」に基づいて契約書が作成されますが、「旧法」に基づいてできている契約書は引き続き契約期限まで有効という側面がありますので、新旧の両方を知っていなければならないという煩わしさがあります。

改正された内容のうち重要なものは、今回、条文として明文化される前に判例として示されていたものがありましたので、新法が問題なく定着していくものと思われます。

民法は以上ですが、4月1日から施行されるもののなかに、社会保険労務士さん関係の項目がいくつかあるようなので、明日、見ていきたいと思います。

(契約申し込みもペーパーレス、電子申請が増えてきているように感じます。イラストはいらすとやさんからいただきました)

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立ち止まることの意義

東京オリンピック聖火ランナーがスタートしました。これほど、開催にあたって懸念の声が多いオリンピック大会は珍しいのではないかという気がします。あるいは、日本にいて知らないだけで、過去、各国で開催されたオリンピック大会も、それぞれの国のなかで税金を使い過ぎだなどの賛成・反対の議論があったのかもしれません。

ともかく、問題は新型コロナです。東京電力福島第一原発事故の収束作業拠点として数年間使用された、元々、東京電力の施設でもあった、福島県双葉郡楢葉町の「Jビレッジ」が会場に選ばれたのは、復興の意味が込められていたと思います。地元の人、あるいは、地元に帰れない人など、大勢の方に祝福されてスタートする予定だったことと思います。

昨日は、まだ、人が密になってはいけないということで、規制線が張られ、限られた人しか見物もできなかったと報道されています。同じような光景が、これから7月まで、全国各地で繰り広げられることと思います。

新型コロナの感染がおさまっていないことに加えて変異種が幅をきかせていることも心配されます。ワクチンの接種が始まったようですが、広くいきわたるのはこれからです。あと数か月先に競技が開催されることは、どうしても無理があるように思いますが、途中で立ち止まる聖火ランナーが現れないものか。そんな夢想をしてみました。

(なんでもそろう、いらすとやさんからいただきました)

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