お客様は神様。。。

「お客様は神様です！」というセリフはご存知、三波春夫さんが舞台でよく使われていたフレーズです。もちろん、本当の意味は、わざわざお金をはらってコンサートに足を運んでくださる観客にたいして、精いっぱいの歌をお届けするという気持ちから発せられたものだと理解しています。

一方、サラリーマン生活をしていると、特に、お仕事をいただく相手が官庁系の組織だったりすると、対応が悪く気にさわって今後仕事が来なくなるようなことを心配し、相手を立て、最大限のご要望を受け入れるということになりがちです。こういう場面で使うフレーズではないことを承知の上で、つい、「お客様は神様ですからね」と使いたくなります。

さて、昨日、行政書士に同期で合格した方から、行政書士が入管関係の不正で逮捕されたというニュースのご連絡を受けました。読売新聞では、
「在留資格　虚偽申請疑い…警視庁　行政書士を逮捕　数十件関与か」というタイトルで報道されています。
一歩間違えば、このような事態に直面することをしっかりと認識しておく必要があるものと思います。新聞記事によれば、タイトルのように、同様の不正申請を数十件も行っていたという点が気になりました。

たぶん、「あの先生に頼めばなんとかなる」というようなクチコミで、次々と仕事が回ってきたものと推測します。そして、断りきれなかったのではないかということも思い浮かびます。一度、拒否すると信用を無くするのではないか、金輪際、仕事が回ってこなくなるのではないか、という恐れです。

そのようなクライアントと行政書士の距離感について今後も考えていきたいと思っております。

写真は昨日、仕事で行ったW大学理工学部。春休みなので学生はまばらでした。