行政書士に登録しました

段階を踏んで進化していきたいと思います。まずは行政書士に登録しました。

楽しい「終活セミナー」

Googleで「終活ノート」を入力して調べると、いろいろな形式の「エンディングノート」が現れます。
昨日、終活をテーマにしたセミナーに参加して、それらのバリエーションに富んだ「エンディングノート」を眺めたとき、少し違和感を覚えましたので、忘れないために、ここに残しておきます。

「書き手」の側に立つと、いろいろな形式のうち、臓器提供や遺産相続、お葬式などについて、普段接しない問題ではありますが、「知識」を記載しているページがたいへん多いことが気になります。
何かを記述する際に調べるのも面倒なものでしょうから、最低限の知識は役に立つと思うのですが、「終活にまつわるすべての知識」を網羅したような「エンディングノート」は本当に便利なものでしょうか。
今時、調べたいことはネットで検索できるものも多数あります。また、「エンディングノート」を一気に数日で書き上げる方もおられることと思いますが、少しずつ、数カ月、人によっては数年かけて書き進むケースもあるのではないかと思います。
その間に法制度やあるいは終活についての「トレンド」も変化があるのではないかという気がします。未来永劫不変な情報などというのはないのであって、そうであれば、大事な項目に関して、「ここを見よ」というような指示が最低あれば事足りるような気がします。
もう一つ、いつ書くかということに関連しますが、保有している財産は刻々と変化するものです。また、自分の死をだれに知らせてほしいか、お葬式の形式をどうしたいかなどの要望も年月とともに変化していくのではないかと思います。そうであれば、あの時はこういう雰囲気だったので、こういうふうに記載したのか、でも、今はちょっと状況が変化したので、思い直してこうしたい、というようないわば「10年日記」の形式の「エンディングノート」があってもいいのではないかと思います。

 

昨日の終活セミナーは、そんなニーズを反映した独自の、サイズも厚さも「お薬手帳」並みの手軽さで持ち運べるものを自分たちで作成し、参加者に頒布しているものです。それ自体、必要な項目に絞って薄くできているのに加え、ワークショップとして、「これだけは書いておこうカード」として、銀行口座のパスワードやパソコン・携帯のIDやパスワード、「延命治療」についてどのようなものを望むかを選択肢から選ばせることなどを凝縮して1枚のカードに書かせるものです。手軽さはピカいちのような気がします。セミナーのなかで、できれば親子で記入することでコミュニケーションをとり信頼関係を作っていく、というアドバイスもありました。

セミナーの構成も、77歳からおはぎ専門店を展開した方のお話、独特の日本茶をお勧めする「きまま茶ろん」というトークなどが前半にあって主に女性が参加しやすい内容になっていて、楽しい内容でした。
主催しているグループは、介護福祉士ファイナンシャルプランナー行政書士の皆さん7名で構成されているとのことでした。やはり複数の士業の方が集まれば、より良いものができていくと感じました。

 

そのような「終活」とは対極的に、この世は春爛漫です。

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